インスティテューショナルDeFiの夏

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インスティテューショナルDeFiの夏

インスティテューショナルDeFiの夏はもう到来している

明言します:2025年の「DeFiサマー」は思い出ではない。また新たなホットなトレンドでもない。これは規制の明確化と機関向けインフラによって引き起こされた構造的変化だ。

1月のSAB 121廃止、5月のGENIUS法案通過により、伝統金融が仮想資産を「所有できる」時代に入った。ウォール街は待たなかった——カントール・フィッツジェラルドがMaple Finance経由で初のBTCローンを実行。4〜6%の年利で従来銀行制度の障壁を回避した。

これこそが『運用上の利点』である。

規制転換が引き金

SAB 121は銀行が顧客資産を負債扱いにするよう強制し、バランスシート活用を阻んでいた。その撤回は画期的だった。

次にGENIUS法案:USDペグ稳定トークンは現金または短期国債1:1担保で、完全なKYC/AML対応が必要に。曖昧さゼロ。機関が安心して発行可能になった。

オーバーコレータル化から信用ネイティブ金融へ

長年信頼できない環境下でオーバーコレータルモデルしか選べなかったが、今や状況は変わった。

  • Sybil抵抗性+zk-FICO:3Janeはゼロ知識証明と信用スコアリングで非担保USDC貸出を実現。
  • チェーンネイティブCLO:Maple Financeが上位/下位トランシェを持つ構造化債務商品を発行。
  • 自動CDS:Aave UmbrellaとOpiumによるスマートコントラクトベースでの即時デフォルト保険。
  • 再抵当+保険:SyrupUSDCはリステーキング資本とプールリスクカバーで効率性向上ながらセキュリティ維持。

これは『UX改善されたDeFi』ではない。オンチェーン上で金融工学が動いているのだ。

CryptoLuke77

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